01.原稿になる写真を用意する
今回、この写真を使って手ぬぐいを作ってみます。
モデルは当店スタッフの愛犬「ユキちゃん」です。
元になる写真は、出来るだけコントラストのハッキリしたものをお使いください。ぼんやりして陰影のハッキリしない写真は、手ぬぐいには向きません。
本日ご注文(予約)でのお届け可能日の目安です。お届け可能日前の受注は締め切りさせていただきました。
ご注文(予約)は、ご注文フォームよりお願いいたします。お電話での受付は行っておりません。
納期は、手ぬぐいの仕様、お届け先によって前後しますので、正式な納期は内容確認後にご連絡させていただきます。
内容確認後、当店より入稿締切日をご連絡いたします。期日までにご入稿を完了してください。
染料の年内納品は締切いたしました。染料は2025年1月下旬以降のお届けとなります。
「手ぬぐいに写真を入れることって出来るの?」
「アミやグラデーションって使えるの?」
「1色の中で色の濃度を変えることって出来るの?」
このようなお問い合わせをいただくことがあります。
答えは「出来ます。」
写真やアミ、グラデーションを入れた手ぬぐいを作ることは可能です。
ただ、お客さまが頭で描いているようなものとは、少し違うかも知れません。
ここでは、その事例をご紹介いたします。
「アミ点」と呼ばれる小さな点々を使って写真やグラデーションの表現ができます。
アミ点が使用できるのは1色だけで、色の掛け合わせによる表現(4色分解)はできません。
写真や絵画のような素材を手ぬぐいにしたい場合におすすめです。
プラス料金なし
今回、この写真を使って手ぬぐいを作ってみます。
モデルは当店スタッフの愛犬「ユキちゃん」です。
元になる写真は、出来るだけコントラストのハッキリしたものをお使いください。ぼんやりして陰影のハッキリしない写真は、手ぬぐいには向きません。
写真をモノクロで処理して、手ぬぐいサイズにデザインします。
今回は1色で表現してみます。
左下の斜め切り替えは線形グラデーション、左上のストライプは、10%〜90%までのアミ、尻尾の上あたりの円は円形グラデーションになっています。
完全データの場合は、上のようなデータを作成して、刷り色を色指定してください。
弊社で製版し、捺染していきます。今回は紺青で刷ります。
写真を入れると聞いて、Tシャツの写真プリント(アイロンで熱転写)のようなものをイメージされた方もいるかと思います。
当店の製法は「捺染」なのでフルカラーでのプリントは出来ません。
濃淡は全て「アミ点」と呼ばれる小さな点々の密度を変えることで表現するようになります。
また、注染の「ぼかし」のような、徐々に色が変わっていくようなグラデーションは出来ません。
アミ点のスクリーン線数は25〜30線(lpi)ぐらい。今回は30線で作りました。新聞の線数は60〜80lpiなので、それよりずっと荒いアミ点だとお考えください。
肉眼でハッキリひとつひとつの点々が見える大きさです。紙の印刷物のような精度の高いものではありません。
「混色グラデーション」は、ひとつの版の中に複数の色を置き、刷りながら色をぼかしていく製法です。「ぼかし刷り」「刷りぼかし」などと呼ばれることもあります。混じり合う色をちょうど良いバランスでぼかしながら刷るので、高度な技術が必要で、一枚一枚手刷りで行う手捺染にしかできない製法です。
出来上がりはどれも少しずつ色の出方が違っていて、全て均一に同じものはできません。それぞれの表情の違いや偶然に出来た色の美しさを楽しむ、遊びごころのある製法です。
グラデーションの向きは、手ぬぐいの短辺方向にのみとなります。
グラデーションは同系色など、色同士が混ざってもきれいな色のみ使用可能です。
赤と緑など、混ざったときに濁る色はおすすめできません。
混色できるのは3色までとなります。
また、ひとつのデザインの中で混色グラデは1回のみ使用できます。
例)2色使いの手ぬぐいで
【製作OK】1色目:赤グラデ / 2色目:黒単色
【製作不可】1色目:赤グラデ / 2色目:青グラデ
【2色混色】基本料金2,200円+1枚あたり55円プラス(税込)
【3色混色】基本料金4,400円+1枚あたり77円プラス(税込)
カンタン自動見積もりフォームにグラデーションの項目は出てきません。
備考欄にお書き添えいただければ、改めて個別お見積りいたします。
水色→緑と、黄色の単色
青→緑→水色と、オレンジ→黄色
ローズ→レッド
紺→空色→紺
ピンク→赤
いかがでしたか?
写真やアミ、混色グラデーションを使うことで、表現の幅が広がることはおわかりになっていただけたかと思います。
紙印刷のような精度の高いものは出来ませんし、あまり広い面積に使うとムラやモアレが気になることもあります。
プリントの結果については、当店におまかせいただくようになるので、「思ってたものと濃度が違うなー」なんてことがあるかも知れません。
これをどう使うかはデザイナーさん次第。
素敵なデザインをお待ちしております!