01.製法について
当店の手ぬぐいは「手捺染・てなっせん」(別名:ハンドスクリーンプリント)で製作しています。
印刷で言うシルクスクリーンプリントと似た製法ですが、染色業界では「捺染(なっせん、なせん)」という言葉を使うことが多いです。
手捺染の着色方法には「顔料捺染」と「染料捺染(反応染め)」の2種類があり、特にご指定のない場合は「顔料捺染」での製作となります。(自動見積もりフォームからのご注文は「顔料捺染」での製作となります。)
当店のお客さまの97%が顔料捺染を選ばれご満足頂いています。
当店ではイラストなどの繊細な図案を再現するのに適した「手捺染」を採用しています。
伝統的な染め方に「注染」がありますが、弊社では注染での製作は行っておりません。裏通りが良好な為、注染と間違えられることはありますが、お客さまオーダーの作品は、全て「手捺染」で作成しております。
「手捺染」は1色ごとに型を作り、色糊をスキージーと言われるへらで1枚ずつ生地に刷り込んでいく製法です。
その中でも2つの製法がございます。
顔料手捺染
生地の表面に色の粒子を「糊」のようなものでくっつけてプリントする製法です。特にご指定のない場合はこちらで製作いたします。
納期が早く、手頃な価格で色や柄の再現性に優れ、細かい柄も綺麗に出すことが出来ます。
デメリットとしては、黒などの濃色では仕上がりの硬さを感じること、染め部分の吸水性が少し劣ること、水洗いや摩擦によって白っぽく色落ちすることがある、などがございます。
染料手捺染(反応染め)
反応染料で捺染後、蒸し、水洗い、整理仕上げとなります。顔料に比べ価格はあがりますが、糸の内部までしっかり染まり、吸水性は良好で柔らかく風合いよく仕上がります。
デメリットとしては、高価であること、納期がかること、色の再現が難しいこと、初めのうちは水洗いによって色が出やすい、などがございます。