手捺染へのこだわり
手捺染は「手」で行う「捺染」です。「捺染」とはいわゆるプリントです。布地に模様を印刷(プリント)することを「捺染」と言います。「なあんだ、プリントか。それじゃ裏は真っ白なんでしょ?」って思った方、手ぬぐいにちょっと詳しい方でしょうか。
確かに通常のプリントだと、裏面は白くなってしまいます。でも、当店の手ぬぐいは裏面が白くなりません。通常より手間暇かけて、丁寧に作っている職人のこだわりがあるからです。裏面まで色を通して、表面の柄はクリアにくっきりと。簡単なことに思われそうですが、実はこれがなかなか大変です。その日の天気や湿度、力の入れ加減、デザインの染面積、色糊の粘度、毎日のちょっとした変化で出来なくなってしまいます。毎日、試行錯誤の連続です。正直「これは無理!」というデザインもあります。それでも出来る限り「お客様のご要望に応えたい」という一心で、何とか頑張っています。(それでも、どうしても無理な場合もありますので、あしからず)